弊社はNTTの研究開発成果を基にしたNO-DIG技術を駆使して、効率的な社会資本整備の一翼を担うとともに、地球環境保護にも貢献していきます。

アイレック技建株式会社

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2018年 年頭のご挨拶

原点を振り返り 将来の発展に向けて

飯田敏昭
飯田敏昭

新年明けましておめでとうございます。

アイレック技建は昨年創立30年目を迎えることができました。これだけ長く事業を続けることが出来ましたのも、ひとえにさまざまなステークホルダーの皆様方のご支援のおかげです。

当社は1987年(昭和62年)にNTT研究所で開発した非開削推進技術や地中探査技術などの技術を世の中に普及することを目的に設立されました。
当時は、管路埋設工事や埋設物の確認作業において、人身事故につながるような様々なリスクがあるだけでなく、工事による交通への支障を避けるため夜間工事が多くなること等が問題となっていました。

そこで、これらの問題を解決するために開発されたのが小型のもぐら型ロボットであるエースモールであり、掘らずに地中の埋設物を確認するエスパーです。これらがアイレック技建の「掘らない、壊さない」安全で環境に優しい「NO‐DIG」技術の基本となっています。まさに、現在でも課題となっている安全安心の確保や働き方改革に向けた対策技術の走りだったと思います。

こうしたNTT研究所で開発された技術ノウハウを実際の現場で使いながら、アイレック技建の社員が改善改良を繰り返し、現在まで継承しています。導入当初はNTT工事で使用されることがほとんどだったエースモールは、平成4年に参入した下水道市場を中心に、技術指導付きのレンタルというビジネスモデルを確立しています。エスパーも、空港の空洞調査等の一般工事でご利用いただけるようになりました。

エースモール技術は、河川越し、軌道越し等の難しい推進はもとより、老朽化した下水道管路の改築技術(リバースエース)、雨水対策や水道管路の耐震化などに貢献しています。また、新たな技術として、NTTの研究所で開発した高純度KTN結晶を用いた光掃引位置検知技術(Aipos)の導入で工事の高精度化、効率化にもチャレンジしています。

エスパー技術においても、地中の埋設物だけでなく空洞や構造物の探査ができる各種エスパーが活躍していますし、車載型のロードエスパー3Dを導入したり、地中情報の3Dデータ化、カップやチューブの外観検査技術等にもチャレンジしています。

これら2つの技術を「非開削推進事業」「非破壊探査事業」として全国展開しているほか、「点検リニューアル事業」「環境計測等事業」として、ケーブルが入った管路を点検できるパイプカメラや、橋梁点検カメラ、ドローン等を駆使し、より安全で効率的な点検を実施しています。また、錆びずに長期間使用できるFRP製の排水PITの蓋やグレーチング等の事業展開、とう道内照明のLED化やとう道内のモバイル通信環境提案等、将来のより安全安心な環境づくりやメンテナンスを軽減できるような環境づくりにチャレンジを続けています。

今後もアイレック技建は、過去から学び、現在から将来にわたる社会インフラ等の課題解決に向け、社員個々人のスキル向上を図るとともに、技術ノウハウを蓄積、継承し続け、事業発展に取り組んでまいります。

2018年1月
アイレック技建株式会社
代表取締役社長
飯田敏昭